Crosby,Stills,Nash&Young FOREVER

 クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング。

CSNY

1968年にクロスビー、スティルス&ナッシュとして結成以来、様々な不協和音、和解、集合・離散を繰り返しながら、様々な派生形態をとって今なお活動を続けています。
学生時代に熱中し、ベスト・フェイバリット・アーティストの一つでもあり、様々な思い出がある、このグループを個人の思い入れも交えながら色々と歴史を振り返ってみたいと思います。
(一部の文章はウィキペディアからの抜粋です。)

ソロ・アルバムも含めて、彼らのアルバムも紹介していますが、ニール・ヤングの場合、どちらかと言えばソロの活動が主体のため、CSN&Yの中でのヤングの動向やアルバムについては詳しく触れていません(ニール・ヤングのファンの方々、御免なさい!)。

また、断続的に出されている彼らのベストアルバム、ライブ・レコーディングによるアルバムについても説明は割愛しています。

 

1968年7月 クロスビー、スティルス&ナッシュ結成

デヴィッド・クロスビーは、バーズのメンバーでしたが、メンバーとの軋轢やアルバム「名うてのバード兄弟」製作中、クロスビーの曲「Triad」のアルバム収録をメンバーから反対されたこと、さらに外部ライターのゴフィン=キングの曲「ゴーイン・バック」を採用したことなどからグループを脱退することになりました。

アルバム「名うてのバード兄弟」のジャケット写真からは、急遽クロスビーの顔写真が消去されることになりました。
近年のリマスターによる再発売のCDで、「Triad」のバーズバージョンも改めて聞くことができます。

スティーブン・スティルスが在籍していたバッファロー・スプリング・フィールドは、スティーヴン・スティルスとニール・ヤングの対立が絶えず、1968年5月に解散しました。



グラハム・ナッシュは、イギリスのグループ、ホリーズに在籍していて、1968年には来日し、日本のテレビ番組にもゲスト出演しました。

アメリカに来ていたとき、クロスビー、スティルスと邂逅します。



ジョニ・ミッチェルの自宅で意気投合し、グラハム・ナッシュはいったんイギリスに帰国して正式にホリーズを脱退し、またアメリカに戻り、クロスビースティルス&ナッシュが結成されることになりました。

一説では、3人が集まったのはキャス・エリオットの自宅とも言われていますが、これはメンバーによって証言が食い違い、記憶が曖昧なようです。

1969年5月 デビューアルバム「クロスビースティルス&ナッシュ」発表

レコーディングには、3人以外に、これ以降もスティーブン・スティルスと共に活動することが多くなるセッション・ドラマー、ダラス・テイラーが加わっています。
また、キャス・エリオットがバック・ボーカルで、また、セッション・ドラマーのジム・ゴードンも1曲で参加していたそうです。

ウィキペディアの解説によれば、ウェスト・ハリウッドのサンタ・パーム・カー・ウォッシュを隔てた815パーム・アヴェニューにある廃屋を見つけたとき、グループの3人は自分達のイメージにピッタリと考え、家の前のソファに座りジャケット用の写真を撮ったそうです。

カメラマンはメンバーの友人のヘンリー・ディルツ。
ジャケットの内側の見開きの写真はカリフォルニア州のビッグ・ベアで撮影されたそうです。
裏のジャケットには窓越しにドラムのダラス・テイラーが写っていますが、これはあとからはめ込んだものだそうです。

グループ結成の際、グループ名も持たず、特にリーダーも決めない形でやっていくことにしたのは、デビッド・クロスビーの意向だったのか、3人共通の志向だったのかはよくわかりません。
名前の順列として、最年長だったのはクロスビーだったので、クロスビーが1番目ですが、年の順なら、2番目はナッシュということになります。
しかし、ナッシュはイギリス人だったためか、一番最後に名前が来ています。
ナッシュは、これが不満だったかどうかもよくわかりません。

アルバムのレコーディングではスティルスが中心のようで、スティルスはベース、オルガン、リードのすべてのギターパートと、アコースティックギターを自分の曲で演奏しています。
クロスビーとナッシュはそれぞれ自分の曲でギターを弾いています。

アルバムは、ビルボード・トップ ポップ アルバムチャートで6位に達しましたが、やはり、このアルバムが、CSNYすべてを含めて最高のアルバムと言ってよいでしょう。

何より、オープニングの「組曲 青い目のジュディ」が圧巻で、まさに、これがCSN、と言った感じです。
スティーブン・スティルスの専売特許ともいえる独特のDチューニングのギターも実にかっこよく決まっています。

クロスビーの「グヴィニヴィア」、映画「いちご白書」「ウッドストック」でも使われた「ロング・タイム・ゴーン」、ナッシュの「マラケッシュ行き急行」「島の女」も、それぞれの音楽性がよく伝わってくる曲です。

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